Nikon Z9を低予算でと考える
2022年 02月 22日
Nikon Z9を購入しようかと思っているフォトグラファーはどんな人なのだろうか?
全てのプロフェッショナルフォトグラファー。
少しでも良い写真を撮ってみたいとの願望が強いフォトグラファー。
最新の技術を使いこなしてみたいカメラ好き。
ニコンの最新フラッグシップ機を使っているという満足感が欲しいフォトグラファー。
初心者で、周りに出遅れて撮影技術不足や経験値が低いが、どうにか時間をかけずに良い写真を撮れる確率をあげたい人。
動画と写真を出来るだけコンパクトな機材で、ハイクオリティなものを手に入れたいと考えているクリエイター。
まだまだ思いつかないタイプもあると思うけど、
先ず、引っ掛かるのは価格と重さ(大きさ)なのではないでしょうか。
数日間使ってみての情報を、これらの人の参考になればと思います。
Z9は次世代の素晴らしいファインダーとAFシステム、センサーサイズ、画素数、CFexpress Type Bという高速でメジャーなカード、それからフラッグシップ機だという部品供給期間などから考えても、10年は第一線で通用するカメラなのだと思う。
10年で考えると少しは安く感じるのではと思う。
バッテリーについて
EN-EL18d(3300mAh、充電時間4h)は、新型のバッテリーですが、
以前からの同型のEN-EL18シリーズならZ9にも使えます。(充電、給電についてはそれぞれ制約があります。)
付属のバッテリーチャージャーMH-33がコンパクトで素晴らしい。
それにUSB PD(パワーデリバリー)端子なのも良い。
Z9ボディ本体でもバッテリーはUSB-Cから充電出来ますが、
MH-33もUSB-Cからコンセントでなくてもモバイルバッテリーから充電できる。
MacBookなどから充電も可能ということになりますね。
デジタルカメラの当たり前である電子機器を含めて考えると、
周辺機器や必要機材のトータルでの価格や重さを考えると良いと思う。
ちなみに自分と周辺のユーザーから聞いた感覚的なバッテリーの持ち時間を平均すると、
Z6Ⅱのバッテリー2個分位と同じくらいかなと思う。
メディアカードについて
XQDとCFexpress Type Bに対応している。
Nikonユーザーならば、そのままXQDを使えるし、
CFexpress Type Bは、SD(UHS-Ⅱ)の次にメジャーな高速規格で、
Canon、Panasonic、OLYMPUSも採用した同じカード。
その中でも、会社立ち上げ最初の販売日からProGradeDigitalのSD(UHS-Ⅱ)を使っていて信頼できるので、CFexpress Type Bも迷うことなく使い始めた。
Z6Ⅱには、GOLDシリーズで十分だったので、ProGradeDigital GOLDシリーズ128Gを所有しているので、このカードでのパフォーマンスを簡単に撮影結果から検証した。
COBALTシリーズという最上位の高速カードならばスペックの全てを発揮できるのですが
GOLDシリーズよりも初期投資金額が高くなってしまう。
ProGradeDigital GOLDシリーズ128G
RAWとJPGを2つのカードに振り分けて分割記録にて約20コマ/秒
高効率RAW + JPG L Normai画質優先 FXフルサイズ 22連写OKその後連写遅くなる
高効率RAW + JPG M Normai画質優先 DXクロップ 83枚以上まだOK
実使用時のメインでの使用セッティングを計測した。
新しい圧縮RAW規格の高効率RAW(14bit)は、現在ではLightroomにも対応していて使いやすいので、厳密に最高の画質を求める場合以外はこちらを選ぶ。
JPGは目的によって、JPG L FXフルサイズ(4500万画素)からJPG M DXクロップ(1000万画素)を使う、それ以上小さな画素での記録は撮影時では選ばない撮影が多いので。
ちなみに、COBALTシリーズだと、
高効率RAW + JPG L Basic FXフルサイズ 約15秒間(300枚)連写が出来るそうです。
CanonのC-RAWも小さなファイルになりますが12bitのようです。
Z9では、Mサイズ、SサイズのRAWが記録できなくなりました。
高効率RAWでファイルサイズは小さくなりましたが、MACなどでファイルを開いたり、
Photoshopなどのソフトで画像処理を大量に行う場合には大きな負荷がかかり、時間もかかります。展開した後に大きな画素数が必要ない時には、MサイズRAWの方が作業効率が良いですよね。未来を考えるとパソコンなどの処理能力が上がって、価格も下がれば気にならなくなるでしょうけど。
もしくは、Lサイズが4500万画素ではなく3000万画素くらいまでなら現在の投資しやすい価格のパソコンスペックでも足りるのになぁという感想です。
GOLDシリーズでの動画記録については、4K60pなら問題なさそうです。
沢山のシーンを撮ったわけではないので参考程度に。
最長記録時間の125分まではわかりませんが数十分は大丈夫だったもの。
2160p/60 高画質(10bit) N-LOG
2160p/60 高画質(10bit) SDR
1080p/60(10bit) ProRes (最長6分しか試していません)
1分ほどで終了してしまったもの。
2160p/24(10bit) ProRes
2160p/120 高画質
4320p/24 高画質
レンズやその他について
NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sを標準使用のレンズとすれば、
Zシリーズの利点を最大限に活用しながらも、価格を抑えることができます。
Nikon Z 9 + NIKKOR Z 24-120mm f/4 Sの重さは、約1340g+630g=1970g
撮影したり、待機状態での持った感じのバランスはとても良く軽く感じます。
暗所でのAFも、F4でも実用的に信頼できます。
その分、他のレンズなどに予算を使っても後悔はしないレンズです。
細くて繊細な水準ラインは使いやすく、邪魔にならない常時表示していても良いと思う。
数万円の価値はあると思う。
GPSも内蔵しています。
スナップショットなどでの電源立ち上がり時間の感覚もZ6Ⅱより速いと感じる。
ISO64が標準スタートで、ISO32まで下げることができるのも魅力。
iPhoneへケーブルの有線接続でJPG画像を安定して転送できるのも良かった。
動画のボディ内Apple proresの採用は今後の展開も期待できる。
アンストッパブルなニコンに期待して、ニッチな改良点など個人的な要望は、
いくつかあるのですが、それは後日またの機会に。
嫌いなカメラメーカーはなく、絵作りと道具としての使いやすさに重きを置いて、
シンプルな機材を常に求めています。
慣れたカメラだから、これでいい。写真や動画が写れば、それでいい。
そんなカメラマンにはなりたくない。
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